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沖縄?琉球?日本?
僕のアイデンティティが大分前から揺らいでいます。
政治的な発言はほとんどしないので勘違いや思い違いをしているかもしれない。ただ心が揺らいでいるので、面白くは無いと思うが投稿することにした。
もうすぐ72歳になるというのに自分のアイデンティティを考えると何か落ち着かないものを感じる。あと何年かして遠い旅に向かうその瞬間に分かる事なんだろうか?アイデンティティ?自分の身元・身分の証明そんな大げさなことではないのだが。
政治問題、例えば辺野古滑走路の建設、普天間基地の移転と返還?首里城の復活、ジャングリアのこと。この土地が本土資本や海外資本に切り売りされていること。当地の気候・風土、歴史を外の人間が注目し、彼らの資本やアイデアによって外部に喧伝されていること。この流れにこの地に住むノンポリの一般住民、活動家、行政マン、政治家はどの位置にいるのだろうか?
就職先があれば沖縄県民は良いのか?端っこの経済効果をえるだけで良いのか?
沖縄の地が遊園地状態になり、一方ではミサイル基地になるなんて何という矛盾。沖縄自体がアイデンティティが損なわれている。
昔経産省の審議官に会議の席で言われたことは忘れられない。ちょうどNTTさんと僕らのグループで沖縄の巨大なコンテンツ「琉球文化アーカイブ」の予算を獲得するため経産省の会議室に沖縄県の産業政策課の職員とともに会議に臨んだ。5年間で5億円という予算枠。僕らが沖縄、沖縄と連呼すると、その審議官は決然と言った。「これはね、沖縄のためじゃないんだよ。本土にいる観光客のためなんだよ。勘違いしちゃ困る」と。誘客のためとは分かるが、沖縄のためじゃないという言葉に腹をたてたのだ。もちろん予算が最終的に決定すればコンテンツを制作するということになるのだから沖縄側にメリットはるのは当然だが。ただあの言葉のニュアンスがね。
琉球文化アーカイブ
http://rca.open.ed.jp/
復帰前に波の上の公園で大晦日に「♪沖縄を返せ」と歌い、1972年の復帰の日に、僕は大阪の御堂筋を知らない人たちと基地付き返還反対を叫びながら走った。二十歳のあの時の気持ちと50年後の僕は同じ人間なのだろうか?「沖縄を返せ」から「沖縄に返せ」に代わった時はその通りだと確信していた。
先日の沖縄タイムスに記事が掲載されていたが、大多数の沖縄県民は、自分たちは貧しいので日本の政治体制に含まれているのを良しとしているが、反対に他県に比べて地の利を生かして裕福であれば沖縄独立を求めている人がほとんどだとのこと。ただその地の利を生かしているのは本土側の商人、企業たちではないか?自分の懐はどうだろうか?全国一位を争う低所得県だが、何かシステム、構造的にそういう風に仕組まれていないか?
この地に住む僕らは知らない間にアイデンティティ自体が変質されていないか?どこかの国の領土拡張路線と同じように。
そのアイデンティティを失わないように、沖縄の歴史家、芸術家、文筆家は沖縄の多様な歴史・文化を伝統的なモノや新たな創造コンテンツで何とか維持し、発展させていこうと努力しているのは評価すべきだろう。
いろいろモヤモヤと考えているとどうもハワイという場所を意識せざるを得ない。詳しく調べてみたわけでもないので何とも言えないが。飲み込まれてしまったというのはこの地と同じなのではないだろうか?
昔仕事の都合で竹富島を訪ねたことがある。サンゴ石灰岩の石垣、サンゴをつぶして敷いた道、石垣にそっと咲いたアカバナー(ハイビスカス)、青い青い空・・・・。あの静けさこそ沖縄の原風景で、あるべき姿を感じた。当然豊かな生活とは言えないが素朴に正直に暮らせる風土を感じた。もうあの沖縄の風景は今後無くなるかもしれない。
観光とは何だろう?
政府による辺野古軟弱地盤の埋め立て工事の代執行が行われた。
※この投稿は2023年のものです。
※2025年の今、「じゃんグリア」という巨大テーマパークの話題が新聞に掲載された。たぶんそのプロジェクトについては賛成で期待する人も多いだろう。基地、テーマパーク・・・・。海洋博の二の舞にならないよう、県民のみなさん慎重に見守っていきましょう。きな臭さと、レジャーランド化するのを複雑な心境を抱くのは僕だけかな?
※多くの方がこの島全土で亡くなった。その地に基地建設ですか?レジャーランドですか?
※南国の静かな時が流れるこの地は未来へ向けどう考え、行動すべきなのだろう?